なんか石濱が小説書けと言うから一回で終わるのを書いてみた


私は彼とデートでとある遊園地に行った
彼というのはもちろん彼氏
私は彼に話しかけた
「ねぇねぇなに乗るー?」
「んー・・・そうだなー。」
「ジェットコースターに乗ろうよ。」
「ん?ジェットコースターはだめだ。」
「え?なんで?怖いの?」
「そうじゃねえよ」
彼は笑いながらこう答えた
「ここのジェットコースターは
   夜景を楽しむのが一番いいんだよ。」
「ふーん・・・。」
「じゃあ、夜になるまで色々と乗るか!」
「うん!」




私と彼は夜になるまでとことん遊んだ
射的やメリーゴーランド・観覧車・お化け屋敷など
他にもたくさんたくさん遊んだ。
彼はこっちを向いてこう言った
「じゃあ・・・最後に乗るか!!」
「乗るって何を?」
「何ってジェットコースターに決まってんじゃん!」
「あ!そういえばそうだったね」
「よし!じゃあいくぞー!!」
「おー!!」





私たちはジェットコースターの入口まで来た
「よし!じゃあ入るか!!」
「うん!(看板の文字、一文字だけ消えかかってる・・・。)」
このジェットコースターは高さがすごく有名で
世界3位の高さを誇るらしい
その高さからついた名前なのか
このジェットコースターの名前は・・・


[HIGH DIVE]という。
看板はこの遊園地の目玉だからか
すごくでかかった



「やっと俺らの番だな」
「そうだね。」
「あ、3列目かー」
「なんか嫌だったの?」
「このジェットコースターって2×7の14人乗りだろ?」
「えーと・・・1,2,3・・・うん。そうだね」
「真ん中の方って嫌じゃん」
「・・・。」
「滑ったな。」
「フフフ。そんなことないよ。」
(なんか眠いな…。)
──ゴゥゥゥゥン
「お!走り出した!」
カタカタカタカタカタ
「きゃー!この時が一番怖いよね!」
私は安全バーをつかんだ。
すると右手にねちょという感触があった
「きゃっ!!」
「ど・・・どうした!?」
「なんかねちょっていう感触がしたの!!」
「え?見してみろよ」
私は右手を彼に恐る恐る見せた。
「・・・!!ただのガムだよ」
「なーん・・・」
ジェットコースターがやっと落ちた
キャーーーーーー!!!
ワーーーーー!!!!
色んな声が上空で舞った
─ガガガガガ
ガコン!
キャーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!
すごい悲鳴が聞こえてきたのと同時に安全バーが上がった
「え!?まだ走ってるよ??」
私はすぐに頭の上の安全バーを自分の元に戻した。
だが、安全バーはガコガコで自分で持っていなければ
すぐにまた上がる状態だった。
私は彼は大丈夫かと思って隣を見た。
彼も大丈夫だったようだ。
私はふと後ろを見てみるとそこには・・・
何も無かった。レールだけが見える状態だった。
そしてそのままの状態で連続360°ターンのゾーンに来た
1回目
私は必死に安全バーにしがみついた
半分くらいのとこで男性が落ちた。
その男性は運良く下のレールに落ちた。
いや、運が悪かったのかもしれない。
彼はコースターにひかれた
一瞬、男の悲鳴が聞こえた
私と彼は完全に恐怖で震えていた
次は自分の番かもしれない・・・と
2回目
さきほど男性をひいたせいでスピードが落ち
とても360°回れるスピードではなかった
やはりスピードが足りなかったのか180°の所で停止した
私たちは重力に耐えれるはずがなく
安全バーにぶらさがる状況だった。
そこで前の二人が落ちた。
二人はどんどん闇に消えていき
聞こえていた悲鳴が突然消えた。
ついにこのジェットコースターに乗る者は私と彼だけになった
私と彼は協力して体を前後に動かし
なんとかジェットコースターを動かす事が出来た
しかし、動いたがバックに進んでいた
私は安全バーを下ろそうとした
しかし、安全バーは下りなかった。
上がったまま固まっていた。
それの気付いた彼は自分の腕を
安全バー代わりにしてくれた。
「ガッ・・・!!!」
隣からか細い悲鳴が聞こえた
私は恐る恐る隣を見た
そこには彼がいた。
鉄パイプが頭に刺さっている状態の彼がいた
私は恐怖と悲しみで声も出なかった。
完全に脱力しきった彼の体は前方の闇に飲み込まれた
遂に私の番が来た
カーブの所で安全バーなしに耐えれるはずもなく
外に放り出された
地面との距離わずか
私が最後に見たのは・・・
このジェットコースターの看板の一文字の電球が切れて



[HIGH DIE]となった看板だった











「ッ!!!!」
「ん?起きた?良かったなまだ上っている途中だぜ」
「ホント長いよなー」
生きている彼を見て私は安堵のため息をついた
私は安全バーをつかんだ
右手にはねちょという感触があった。